ニュージーランドのワイナリー(その1)

ニュージーランドはワインの産地としても有名である。ニュージーランド航空で成田からクライストチャーチに行く機内で、赤ワインを注文した。すると「ピノ・ノワールですか、それともメルローですか?」と希望を聞いてきた。エコノミークラスでも、ワインのチョイスができることを知り、ニュージーランドのワイナリーに行くことが楽しみになった。

その最初の機会は、クイーンズタウンからマウント・クックに向かう途中に訪れた。ギブストン・バレー(Gibbston Valley)という場所。ニュージーランド南島のほぼ中部に位置し、寒暖の差が大きく、乾燥した大地にブドウ畑が広がっている。もっとも、その後に訪れた南島北部に比べると、規模はずっと小さい。

有名なワイナリーを訪問したが、あまりに観光地化していて、がっかり。売っているワイン、チーズ、その他の土産物すべてが観光客向けの高めの価格設定。結局ここでは何も買わずに、そこから車で10分位のところにあるワイチリ・クリーク(Waitiri Creek)というこじんまりとしたワイナリーに行く。少なくとも景観とホスピタリティーの面では、こちらの方がずっと良い。

客は、我々2名のみ(途中から一組のカップルがやってきたが)。フランスからワーキングホリデーでニュージーランドに来て、このワイナリーで働いているというフランス人の青年に、ここのワインの説明をしてもらう。折角なので、白ワイン(シャルドネ)と赤ワイン(ピノ・ノワール)を1本ずつ購入した。一本30ニュージーランドドル(約2700円)とそれなりのお値段のワインであったが、実は価格に見合った実力はなかった。シャルドネはまあまあであったが、ピノ・ノワールにはがっかり。この3分の1の値段でスーパーで買ったワインの方が、ずっと良かった。

この出来事があって以来、ニュージーランドのワイナリーに行っても、ワインは購入しなかった。(どのワイナリーに行っても、一番安い価格のワインは30ドル程度と強気の価格設定をしていたこともある。また、車の運転をしているので、試飲を控えたこともある。)

後で振り返ってみると、ワイナリー周辺の景色の素晴らしさという点では、ギブソトン・ヴァレーが一番であったように思う。

写真を以下にアップしました。
https://www.flickr.com/photos/datsu-rintaro/sets/72157651116929797/

脱 輪太郎

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