ワインお気楽調達法
オランダにいる間にワインをよく飲むようになったことは事実だ。日本に帰って分かったことは、ヨーロッパではやはり価格自体が非常にお手頃だったということ。日本円に換算して千円も出せば、かなり美味いワインが買えていた。私自身の感覚で言えば、3倍くらいの開きがありそうだった。これが正しい評価かどうかは分からないが、要は同じものが日本に来ると3倍くらい高くなるといった感じだ。
そして、日本でのワインの調達法だが、ワインは世界中で作られているので、とにかく品数が無数にあり、その中から何か選ぶというのは簡単なことではない。ましてどうやって自分に気に入るものを選べるか。日本で満足して買うのはなかなか難しいことが分かりつつ、ともかく試行錯誤を重ねながらいろいろな酒屋で買ってみた。実際に店に買いに行くと、まとめて買えば配達してくれるサービスはあるものの、試飲までして買える店はとても少ない。また、出かけるのも面倒な時がある。そして安直に通信販売もいくつか試してみた。そして、いろいろやってみた結果、最終的にある一社で定期購入をしてみることにした。毎月6本のコース・3本のコース、それも産地をいろいろ変えて試してみた。もちろん、中には期待外れというのもあったが、比較的満足できるものが多かった。ということは、自身の評価能力がほぼないことを証明しているともいえる。実際自分で色々なものを試すのには限度があるし、一応専門家が多くの物を吟味したうえのものである以上、私の下手な評価など出る幕は無いのは当然のこと。というわけで、もう20年以上継続してお気楽購入をしている。そして、その通信販売で出会ったのが、アルゼンチンの白ワイン。これはトロンテス(torrontes)という品種のブドウで主にアルゼンチンで栽培されていて、フルーティーな感じのするワインで、値段も高くはない。初めて知った10年くらい前には酒屋でも殆ど見なかったが、最近は時々何種類かの違う銘柄が置いてあることがあり、その時はすかさず買ってみることにしている。
左の写真は近所の酒屋で見つけたものの一つのラベルだ。これなども、自分がいきなり酒屋に行っただけでは出会えなかったワインの一つだ。このお気楽調達法の効用だ。