ポルトガルのワイン法と格付け

ポルトガルのワイン法
ポルトガルは、世界で最も早く原産地呼称名称指定法(VQPRD)を制定した国です。1756年、ポルトガルのドウロ地域で生産されたポートワインの偽物を規制するために公布されました。
このワイン法は、1987年にEUに加盟した際に他のEU諸国同様に整備されました。EU基準に沿い、以下の4段階の格付けが決められています。

1 D.O.C(原産地呼称統制ワイン)
2 I.P.R.(産地表示上質ワイン)
3 Vinho Regional(ヴィニョ・レジオナル:地酒)
4 Vinho de Mesa(ヴィニョ・デ・メサ:テーブルワイン)

国内産地の紹介
南北に長いポルトガル、ワイン産地は北から南にまで広がります。主な産地は、ヴィーニョ・ヴェルデ地域、ドウロ地域、、ダン地域、リスボア地域、マディラ島です。

ヴィーニョ・ヴェルデ地域とワインの特色
ポルトガル最北部の大西洋沿いに広がる非常に広い地域です。ポルトガルのブドウ畑全体の約10%の広さを占めています。ちなみに、ヴィーニョ・ヴィエルデとは、「緑のワイン」という意味です。その名前の通り、この地方では酸がしっかりした白ワインが多く作られます。

ぺデルナンという濃厚な味わいの白ワインを作るブドウの収穫量が多く、ローレイロというブドウで作られる白ワインも高い評価を得ています。近年は、アルバリーニョから作られる気品ある白ワインも生産されています。

ドウロ地域とワインの特色
ポルトガルの北部、大西洋沿岸にあるポルト市から、東西に流れるドルロ川の上流に沿ってスペインの国境あたりまでに広がる地域です。この地方の生産量の40%は、世界3大酒精強化ワインのひとつであるポートワインです。味わいは基本的に甘口のものが多いという特徴があります。同じ地域に、スティルワインのD.O.C.Douro(ドウロ)と、酒精強化ワインのD.O.C.DouroのふたつのD.O.C.が存在します。

ダン地域とワインの特色
ダン地域は、ポルトガルの中央部より少し北の内陸部に位置する産地です。ダン地域で作られるワインの80%が、ドライで力強い、タンニンを十分に含んだ赤ワインです。トゥリガ・ナシオナルや、スペインのリオハではテンプラニーリョして知られるティンタ・ロリスといったブドウが使われています。また、生産量は多くないものの、エンクルザードという白ブドウで作られた白ワインは、とてもバランスのよい香り高いワインとして人気があります。

リスボア地域とワインの特色
ポルトガルの首都リスボンの北部から、大西洋沿岸にかけて広がる産地です。この地域は、ポルトガル国内で2番目に多い生産量を誇ります。高品質で、お手ごろ価格のワインもたくさん作られており、日本にも多く輸入されています。地域内に代表的な9つのD.O.C.があり、有名なものに、カルカヴェロス、コラレスなどがあります。リスボンの南部にはセトゥバルという地域があり、モスカテルという品種から酒精強化ワインが作られています。

マディラ島とワインの特色
リスボンから南西に1,000キロ、大西洋上に浮かぶのがマディラ島です。17世紀に、エンリ航海王によって酒精強化ワインが開発されました。マディラ、はポート、スペインのシェリーと並んで世界3大酒精強化ワインとされています。ワインにブランデーを加えて酒精強化したあと加熱熟成し独特の味わいを作り出します。熟成期間は最低3年以上など、さまざまな規定があります。

ポルトガルワインの魅力はコスパ
ポルトガルワインの魅力はなんといっても、コストパフォーマンスの良さです。安価で美味しいものが日本にもたくさん輸入されていますのでチェックしてみてください。固有種を使ったユニークなワインも、ポルトガルワインの魅力といえるでしょう。

(参照:Ministry Of Wine)

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