ニュージーランドワイン

ニュージーランドワインの歴史と発展
ニュージーランドワインの歴史はまだまだ浅く、19世紀の初めに英国人の宣教師によってオーストラリアからブドウの苗木が持ち込まれたのが始まり。その後、1836年に「オーストラリアのブドウ栽培の父」と言われるスコットランド人のジェームズ・バズビーによって初めてワイン造りがスタートしました。

ニュージーランドワインが世界で注目されるきっかけとなったのは1980年代のこと。ニュージーランドのマールボロ地区で造られたソーヴィニヨン・ブランが国際的なワイン・コンペティションで最優秀賞を受賞したのです。これを機に、世界的に認められたニュージーランドワインは瞬く間に成長。スクリューキャップの導入や亜硫酸の無添加など先進的な醸造技術を研究し、積極的に取り入れて変化を遂げてきました。今日では、ニュージーランドの様々な地域において上質なワインが造られており、そのクオリティは常に高く評価されています。

ニュージーランドの主要ブドウ品種
ニュージーランドで栽培されている白ブドウはソーヴィニヨン・ブラン、黒ブドウはピノ・ノワールが主になります。

ソーヴィニヨン・ブラン
原産地はフランス・ロワール地方ですが、今やニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランが世界のベンチマークとなっています。なんとニュージーランドの約60%を占める圧倒的な栽培面積を誇ります。グレープフルーツやパッションフルーツ、ハーブの爽やかなアロマと生き生きとした酸味が魅力のブドウです。

ピノ・ノワール
栽培面積はソーヴィニヨン・ブランの1/4ほどですが、黒ブドウとしては圧倒的な面積を誇るのがピノ・ノワールです。言わずと知れたフランス・ブルゴーニュ原産で、テロワールの表現力が豊かな品種です。

その他
そのほかのブドウ品種はシャルドネに次ぎピノ・グリや、栽培面積こそ少ないですが、冷涼な気候を生かしたシラーなど現在のワイン業界のトレンドに乗った品種が注目されています。

ニュージーランドの主要な産地とおススメ銘柄
ニュージーランドは南北に長い島国。南半球に位置しているため、北が温暖で、南は冷涼な気候です。暖かい北島のホークス・ベイは上質なカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロと言ったボルドー品種やシャルドネの栽培が盛ん。また、ニュージーランド・ピノ・ノワールの一大産地であるワイララパのマーティンボローも高く評価されている地域です。

昼夜の気温差が大きく、冷涼な気候が特徴の南島には、ニュージーランドワインを世に知らしめたソーヴィニヨン・ブランの代表的産地、マールボロがある一方で、近年は凝縮感に富んだピノ・ノワールを生み出すセントラル・オタゴも注目すべき産地。いずれも果実味が豊かながらも、凛とした酸も持ち合わせたエレガントなスタイルが特徴です。2017年7月にはホークス・ベイやマールボロを含む18の生産地域がGI(地理的表示保護)に登録され、ますます目が離せない産地となっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です