マイクロ・クライメット

ワインは、原料の葡萄が受ける太陽エネルギーと気温の差によってその味が決定付けられると言われています。したがって、同じ地域では同じ味のワインが出来るのが当然です。

ところが、同じ地域でも局所的に気候条件が違うことでまったく違ったワインが出来る場合があります。近隣の平均的な気候とは明らかに異なり、極めて限定された地域で毎年繰り返される特殊な気候を「マイクロ・クライメット」といいます。

南海エリアのボルドーは、辛口赤ワインに向いた気候の地域です。そんな赤がめじろ押しの中で、ソーテルヌとその近くだけで、周囲と全く異なる超甘口の白ワインができます。

秋口の気象と地形の条件が絡み合ってその辺りだけに毎年繰り返される、ボルドー全体の気候とは異なる局所的気候のせいです。同じ地域にも関わらず、ごく一部の部分だけ気候が異なることでできる不思議な現象と言えます。

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