モーゼルへの旅

若い頃上司にモーゼルワインというのを教えられたことはすでに書いた通りだ。私は日本ではあまり家族旅行というものをしなかったのだが、自分で車を運転してぶっつけで行った初めての旅行が偶然にもそのモーゼル川を訪ねる旅だった。オランダにいる間はイースターだ、夏休みだ、クリスマスだという比較的長く休める時には家族旅行をするようにもなっていた。ロッテルダムから東にデュッセルドルフへ、そこからライン川を南にケルン、さらに南にコブレンツへ、そこでライン川と合流するモーゼル川に入る。

右の写真はモーゼル川とライン川が合流する地点で、向こう側に見える黒ずんで見える流れがモーゼル川で手前がライン川。色の違う二つの川の水はこの合流地点からしばらくはなかなか混じりあわず流れていく。ここコブレンツを起点にくねくねのモーゼル川沿いの田舎道に入り、トリアー経由ルクセンブルグに抜けてそこから一路北へロッテルダムまで帰ってくるコース。モーゼル川沿いのブドウ畑を見ながら、そしてワインを探す。中でも途中のコッヘムとツェルなどの町に行き当たりばったりに車を止め、たくさん試飲をしながらモーゼルワインをたくさん仕入れることになった。左の写真はツェルの街で、娘と。

そんな予定ではなかったのだが、あれもこれもと、ついつい買いすぎ(?)たようだ。帰ってからどこで買ったものか思い出せないものもあった。今ならば、インターネットですぐ調べられるのだが、当時はそんな便利なものはないし、ワイナリーの住所だけではなかなか思い出せなかった。モーゼルの旅で買ったのは全てモーゼルワインだったが、トリアーのレストランで飲んだのはアルザスワイン。これがまた美味かった。一言で言えば、土地柄ドイツとフランスの中間的な感じがした。ブドウの品種ではリースリングをはじめいくつかあるが、白ワインとしては好きなタイプだ。

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