世界一エレガントな街ボルドー 脱 輪太郎

TV番組「世界不思議発見」で、フランス・ボルドーが取り上げられていた。まだ行ったことがない場所ですが、なかなか魅力的なところに見えました。日本やイギリスとの意外な関係もあります。

●18世紀に造られたボルドーの街は、その大部分が、世界遺産に指定されている。一時は、人口が減り、商業が衰退しつつあったが、建物の汚れを取り、黄色い石灰岩で作られた黄金の街がよみがえったことで、世界遺産に登録された。

●フランス王妃の座を捨てたアリエノール・ダキテーヌは、恋をして11歳年下のアンリと結婚。アンリは、結婚して2年後にイギリス国王(ヘンリー2世)となった。このため、アリエノールが相続していた膨大な領土(ボルドーを含む、フランスの西半分)は、イギリス領となった。そのため、ボルドーの街には、イギリス人が造った建物がある。

●イギリス領であった300年間、ボルドーからは大量のワインがイギリスに輸出された。これが、ボルドーのワイン造りを一層盛んにした。

●ボルドーは、フランス中央高地から流れてくるドルドーニュ川とピレネー山脈から流れてくるガロンヌ川の合流点にある。この2つの川が異なる土壌を運んできたため、5種類の土壌が造られた。その土壌に合うブドウを育て、さまざまなブドウからボルドーワインは作られている。(ブルゴーニューの赤ワインは、原則として1種類のブドウ(ピノ・ノワール)からつくられている。)

●城を意味するシャートーは、ボルドーではワインの醸造所を意味する。ボルドーには、1万もの醸造所があるが、その頂点に君臨するのが、シャトー・マルゴー。シャトー・マルゴーは、4種類のブドウを混ぜて作っている。

●ボルドーというと、ワインだが、実は魚介類もおいしい場所。特に、牡蠣はボルドー近く(アルカション湾)で養殖されている。その北50kmのところにあるオレロン島は、牡蠣の養殖発祥の地である。

●1960年から70年にかけ、疫病によりフランスの牡蠣は、全滅しかけた。それを救ったのが、生命力の強い宮城県のマガキであった。東日本大震災で、壊滅状況になった牡蠣の養殖を救うため、フランスは、「お返しプロジェクト」を立ち上げ、牡蠣の養殖に必要なロープ等を石巻に贈った。海底で生き残っていた稚貝をもとに、石巻では牡蠣の養殖を再開することができた。

この番組を見た後、ボルドーのワインを飲みたくなり、1本開けてみました。年初、ハイペースで新年会をこなしていたためか、最近胃の具合が悪く、5分の1位しか飲めなかったのが、心残りです。

脱 輪太郎

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