ボルドーとブルゴーニュの違い

フランスワインの二大産地 ボルドーとブルゴーニュの違い

今回の旅行で楽しみにしていたのが、ボルドーのワイナリー訪問。前回のフランス旅行で訪れたブルゴーニュとどう違うのか、あるいは違わないのかが大きな関心事でした。結論は、大きく異なる。パッと見た感じで違いと思ったのは、以下の3点です。

  1. ボルドーのシャトーは、文字通りお城のような建物がワイナリーの中心にある。これに対して、ブルゴーニュは農家が中心。
  2. ボルドーのブドウ畑は、ブルゴーニュに比較して広大。
  3. ブルゴーニュのブドウ畑は皆傾斜地に広がっているが、ボルドーは平地に広がっている。(傾斜地もあるが)

こうした違いがなぜあるのかを調べたところ、実に深い理由があることがわかってきました。私が気づいた以外にもいろいろな違いがあることが判明しました。以下は、これまでの勉強のまとめです。

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【ブレンド or 単一品種】

ボルドーのワインは、複数のブドウ品種のブレンドが基本。ブルゴーニュは、単一品種のブドウが基本。

【歴史的背景の違い】

ボルドーの地は、一時期イギリスの領土であった。ワイン造りに適していないイギリスからのワイン需要をまかなうため、ボルドーのワイナリーは繁栄。つまり、ボルドーは経済的理由でワイン造りが活発になった。ブルゴーニュは、修道院がワイン造りを行い、ブルゴーニュ公国の時代は、ワインが外交ツールとして使われた。

【生産者に規模の違い】

ボルドーは、富豪によってシャトーが運営されてきた。そのため、規模が大きい。ブルゴーニュは、農家のような小規模な経営が中心。フランス革命でブドウ畑が一時国有化された後、ブルゴーニュの作り手はすべての土地を買い戻せなかったため、土地の細分化が加速。

【格付けの違い】

ボルドーはシャトーに対して格付けされるので、畑を拡張しようと思い隣の畑を買えば、同じ銘柄のワインとして生産できる。ブルゴーニュはそれぞれの土地に名前がついているので、隣の畑を買っても同じ銘柄にならない。

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旅行中、数多くの種類のワインを短期間に飲んだため、ワインに違いが昔よりわかってきたような気がします。

ワインの通販サイトで、和歌山のものが良いと聞いて、早速注文してみました。11周年記念、11本ワインセットを11111円で購入しましたが、素晴らしい内容でした。今日は、その中に入っていたサンテ・ミリオンを飲みながら、この原稿を書きました。この通販サイトのURLを以下にご紹介します。

http://www.rakuten.ne.jp/gold/wineuki/

脱 輪太郎

追伸:「地球の歩き方」などのガイドブックを見ると、「ボルドーのワイナリーを訪問する場合は、事前に手紙を書いて予約を取り付ける必要がある」と書かれています。しかし、超有名なシャトーでなければ、当日予約なしで訪問できるシャトーは沢山あることがわかりました。また、「シャトー・マルゴー」のように超有名なシャトーであっても、ブドウ畑やシャトーの外観を予約なしで見ることは可能です。

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